2022 11,28 14:46 |
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築40年近になるマンションのユニットバス入れ替えです。
これまでに水栓の交換と、シャワーバーを取り替えていましたが、古くてお湯がすぐに冷めてしまうことや、なにかと使いづらいので今回は思い切っての入れ替えです。 TOTOとLIXILでかなり悩みましたが、浴槽の大きさでいくと、LIXILがちょっとでも大きく取れたので、柔らかさが特徴の“ほっからり床”は諦め… 左・工事前(TOTO製) 右・工事後 LIXIL リノビオV 断熱浴槽とサーモフロア(あったか床)で、これからの季節、もう寒くありません。 鏡も横長の大きなサイズにしたので、狭い空間も広く見えます。 実際の入浴の時は、鏡がいい感じに曇るので、気にしていた裸体は意外に見えません(笑) 狭くなるかなぁと言いながら、カウンターも取り付けました。 風呂いすを置いた状態でも、意外と邪魔にはなっていません。 洗い場で椅子に座って体を洗う、風呂桶を使ってタオルを洗ったりするときも便利です。 しまえるカウンターなので、立ってシャワーを浴びる時や掃除のときはカウンタを外して、壁にペタッとかけられます。 取り外しも楽なので、なかなかいい感じです。 以前は出入口に段差があったのですが、新しくなったユニットバスでは、段差もすっかりなくせました。 工事前(浴室側から脱衣場を見たところ) 工事後 ほぼ出入り折戸の枠のみです。 パッキンがしっかり立ち上がっているので、入浴中にシャワーを使っても外には漏れません。 (ただし、ドアを開けっぱなしにしてのお掃除は、パッキンを超えてお水があふれてしまうことがあるので注意です) 床材も水切れがいいので、拭き上げなくても、換気扇を回しているだけで割と早く乾きます。 TOTOの“ほっからり床”の柔らかさには負けますが、それでも今までの床材よりも冷たさは感じにくくなりました。 浴槽の断熱もよく効いていて、温め直しがほとんどいりません。 今までは入浴中でも沸かし直ししないと浴槽の底から冷たさを感じていたのですが、新しくしてからはずっと温かく入れます。 翌朝残り湯に手を入れても冷たくないので、残り湯をお洗濯に使っても洗剤がよく溶けそうです。 今回、L型の手すりが意外にいい仕事をすることに気づきました。(今まで何件と手すり工事をしてきたのに、ですょ…) 浴槽に出入りする時などに危なくないように、と言うことで考えられていますが、それよりもお風呂掃除のときにこの手すりをつかむことで、楽に浴槽の掃除を出来ることが分かりました。 浴槽の中を洗ったり、壁を拭いたりするときにL型手すりの縦や横をつかむと、安全で取っても楽なのです。(意識しなくても、自然と手が出ていました) 失礼ながら今までずっと高齢者向けのものだと思っていましたが、バリアフリーだけではなく、これぞユニバーサルデザインなんだなと感じました。 「手すりなんて年寄りじゃないからいらん!」と言われることが多いですが、老いも若きも、ぜひ万人に利用してもらいたい、恥ずかしながら今更に新しい発見があった手すりでした。 今回の工事では、今まで気に留めなかったことに気づきのある現場でした。 PR |
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2022 10,13 10:55 |
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今回紹介するのは、小便器が一緒になったトイレ空間の改修例です。
扉の一番奥に洋式便器です トイレに入ったすぐ手前に手洗器、小便器の並び タイルの床、壁で、床も排水がついていて洗えるようになっている為、出入口にしっかり段差もあります。 この広い空間全面がタイル貼りなので、冬場はとても冷たくて寒かったそうです。 家族が多いわけでもなく、小便器も特に必要ないし、広い空間は必要ないので、もっと便利に活用できる空間にできないかとのご相談でした。 お客様も来られるお家だとのことでしたので、奥様のご趣味である茶道からヒントを得て、少し洒落た感じにしてみてはどうかとご提案させていただき、内装や取り付ける備品にも少しこだわってご検討いただきました。 LIXIL リフォレセット (写真はまだ内窓がついていない状態です) 空間に合わせた設計で社長も頭を抱えていましたが、手洗いカウンターや収納を配置しました。 入り口すぐに天井までの大きな収納 パナソニック キュビオス 今までは別の場所からストックのトイレットペーパーや替え置きのタオル、お掃除の洗剤などを取りに行っていたのが、すべてこの棚でまかなえます。 手洗器の水栓は自動タイプを採用いただきました。 手を触れず手洗できるので、水栓のハンドル部分や器のまわりが無駄に濡れる心配もありません。 収納棚の中間はオープン棚にしたので、すべて扉にするよりも圧迫感もなく、飾り棚として利用いただけます。 トイレに座った時の眺め(笑) 手洗器も直接見えず、足元も程よい空間で、半個室のような感じです。 カウンターもあるので、メモを置いたり、スマホを置いたりも出来ます。 こちらにも足元収納があるので、便器の掃除道具を仕舞えてスッキリします。 元は出入口も内開きのドアでした。 せっかくトイレ空間を改修するので、一緒にドアも変えてみませんか?と、外付けの引き戸をご提案させていただきました。 廊下側にレールがつき、片引きになっています。 お掃除のときなど、開けっ放しにしていてもジャマになりません。 万が一、中で人が倒れても、救出しやすくなりました。 冗談ではなく、介助の時もドアを開けっぱなしにできると言うのは便利です。 もう一度、トイレの中からドアをよく見てください。 片引戸には見えませんね。 そして、ドアの色。 内側と外側の色を変えています。 トイレの中は濃い色でまとめていて、廊下は従来の明るい色の仕上げだったので、ドアの色をどうするか悩みましたが、パナソニックのこのタイプのドアなら両面の色が指定できるので、それぞれに違う色で注文しました。 別注にするとこういったリクエストにもこたえてくれるので、既製品では出来ないこと、諦めていたことも実現できます。 空間づくりの時の、ちょっとしたアイディアですね。 ※今回のおまけ 床材 ビニールシートです。 前はタイルの床だったので、冬は冷たく寒いばかりでしたが、床の段差をなくし、断熱材も敷き込んだので、足元からの冷えは抑えられます。 ビニールシートは濡れたり汚れたりしても拭き掃除が簡単で、デザインも豊富なので、お部屋のイメージに合わせて、色柄を選ぶ楽しみもあります。 パッと見た感じは茶色一色のように見えるこのシートも、実はこんな金色が入った花の柄があるデザインなんですよ。 落ち着いた中にちょっとゴージャス感もプラスです。 こちらは壁紙。 真っ白だけではもったいないので、手洗いカウンダ―の部分だけ、柄クロスをいれました。 一部分だけでもこのような貼り方も出来るので、単調になりがちな空間も映えます。 特に今回は「和」がテーマだったので、ポイントにする柄クロスも悩みましたが、たくさんチョイスしたサンプルを見ていただき、気に入っていただいた柄です。 鏡のサイズや色も全体のバランスを考えて、お客様と一緒に完成させた作品です。 一口にトイレの改修と言っても、ご要望に応えようとすると、すべて同じメーカーで揃えられるものでもありません。 「ないからあきらめる」、と言うことは出来るだけしたくないので、時間はかかりますが、収納一つ、カウンター一つ、それぞれのメーカーが異なるものでも出来る限り希望に沿った品物を揃えられるよう、お手伝いさせていただいています。 「あるものでいい」なら、DIYで十分だと思うので… 商品の取り替えだけでなく、空間づくりのお手伝いをしています。 【すまいの設備】 トサヤ設備工芸株式会社 電話(06)6713-2666 |
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