数年前に別の階のトイレ工事をしていただいたお客様です。
今回の内装はまったく違うテイストにしたいとのご希望で、ご相談いただいた当初からイメージは固まっていました。
はっきりとしたテーマをお持ちのお客様はお話がスムーズです。
一般的なタンクと便器のトイレでしたが、前回同様、後ろがキャビネットになったタイプのトイレご希望でした。
前回はLIXIL製だったので、今回はTOTO製に。
TOTO レストパル I型プランです。
そしてなにより、内装のテーマが「紫」でした。
便器をピンクにし、壁クロスを紫に統一したい…!!
なんとも大胆なご希望でした。
こちらも張り切って各メーカーの紫系クロスをかき集め、サンプルを取り寄せてお客様と打ち合わせしました。
希望の色味に近くなるまで何度も見ていただきました。
四方すべてを紫にするのではなく、一面にアクセントデザインも取り入れたいとのことで、こちらも大胆な柄を…とのことでしたが、打ち合わせしていくうちにいろんなイメージがわき、これいもいいな、あれもいいな、とたくさんの希望が出てきましたが、基本のお好みの色味がはっきりとされていたので、こちらもその希望を具現化するにあたってはご提案しやすかったです。
大きな花柄や抽象的な模様など様々なサンプルを見ていただき、どれがいいかなぁと一緒に悩む時間は楽しかったです。
アクセントクロスと基本のクロスどちらも最終的に2点ほどに絞り込み、実際のトイレで壁に並べて、便器の色やキャビネットの色、床のCFの色すべてコーディネートして出来上がったのがこちら!
アクセントクロスはマリメッコ、基本のクロスはさつまいも色
なんとも大胆ですが、これが意外と素敵にまとまりました。
実際にトイレに座っていてもまったく違和感なく、なんとも楽しい空間です。
奥様が新調されたトイレマットやスリッパも素敵です。
ちなみに、天井もさつまいも色のクロスです♪
照明器具も新しくしたので、クロスの色合いがとてもきれいに映えています。
写真では実際の美しさが減っているのが残念です…
マリメッコの大柄なウニッコですが、この大きな柄がかえってよくて、もうひとつ小さいものだとうるさく感じたと思います。
お客様もそうおっしゃっていました。
この柄を見てすぐに「マリメッコ!」とわかるくらい有名ですよね。
“ウニッコ”と言う名前は知られていないかもしれないけれど…
基本の紫色もそれはそれはとてもたくさんあり、色だけでなく質感もさまざまで、この質感がまたとてもシックに見せてくれる良い柄でした。
※ちなみにこのマリメッコは輸入品になるので、基本クロスより価格が若干あがります
トイレ自体はTOTOのレストパルなので、文句なしの機能です。
ウォシュレットもアプリコットなので、除菌水を使ったお手入れのしやすいものです。
プレ洗浄からはじまり、便器から立った後も除菌水を吹きかけてくれるので、便器もつややかです。
ペーパーホルダーも高荷重タイプなので、体を預けても大丈夫。
手すりもついていて、安心して立ち座り出来ます。
前回ご紹介したレストパルはL型でしたが、同じシリーズでもこんなに印象が変わりますね。
トイレ本体の機能も大事ですが、トイレ交換されるときはぜひ内装にもこだわってみてください。
新しいお部屋が出来たようで、とても楽しくなります。
トイレ交換の時、「え?内装も変わるの?」とおっしゃる方が意外と多いのですが、せっかく便器を新しくするのなら、内装も変えることをお勧めしています。
特に床は便器の形が変わる為、前の便器の跡が残って見えることがほとんどです。
たまに、便器の形で床材が貼られていないケースも見受けられ、そんなときは便器だけ交換するととんでもない仕上がりに…
またタンクの後ろ壁が意外と汚れていたりするので、便器を外したときが、内装をやり替えるいい機会なので、ぜひ内装工事をしてください。(無理は言いませんが…)
長い間悩みながら、ようやく取替工事を決めた方のビフォーアフターです。
TOTO レストパル L型手洗付に取り替えられた例です。(マンションにお住まいです)
ご主人にお身体の動きに制約が出ているため便器の後ろについたタンクでの手洗いが難しく、衛生面から単独の手洗いが出来れば…と思っていたそうですが、新たに手洗器を設けるのは大掛かりな工事になるから難しいよと聞いていたらしく、大掛かりになるなら嫌だと工事は諦めていたそうです。
実はウォシュレットが壊れたのがきっかけで、弊社へウォシュレットの取り替えのご相談に来ていただいたのがはじまりです。
本当にウォシュレットの交換だけで終わるはずでした。
契約も進み、商品の手配に行く寸前で、なにげに発せられたご家族のお困りごとから、もしかすると介護保険制度の福祉用具購入か住宅改修に該当するのでは?となり、とんとん拍子でトイレ工事へ発展しました。
TOTOがご希望でしたので、TOTOなら「レストパル」のL型手洗器のプランにすれば、大掛かりな水まわり工事もせず、便器交換の延長で手洗器も取り付け可能です。
元のトイレ。
手すりもなく、トイレの出入りや便器の立ち座りに不安を感じていたそうです。
なにより、便器奥のタンクで手を洗うにも、体の動きに不便さを感じられていたので、なかなか億劫だったようです。
レストパル L型手洗器のプランに縦型とL型の手すりを追加して、出入りや立ち座りの時に掴めるように、さらに便器横についているカウンターにも腕を置くことが出来るので、便器に座っている時でも体勢保持をしやすくなっています。
実際にTOTOのショールームに行って便器に腰かけてもらったり、トイレ空間自体を感じてもらったり、手すりの位置も確認していただきました。
ウォシュレットの機能もしっかり実演付きで説明してもらえたので、商品のランクを決めるのにもとても役立ったそうです。
実際に便器に腰かけてもらったことで補高便座は必要ないことがわかり、実際に工事にかかる前にも手すりの位置や長さも確認し、ちょうどよい長さのものを取り付けることが出来ました。
手すりもただ取りつけるだけでなく、きちんと必要な位置に必要な長さや高さがついているかが重要です。
実際に使わないとわからないことも多いですが、工事前に実際の使用するときと同じようなシミュレーションをすることで、要る・要らないをしっかり把握するように努めています。
弊社、社長もわたしも福祉住環境コーディネーター(2級)の資格を持っているのである程度はどこにどんなものが必要か勉強はしていますが、実際に使う方が本当に必要としているものは、実際にお会いして、動作を見せてもらい、どうすればいいか一緒に考えています。
ケアマネさんとも連携して、利用者さんによりよい環境づくりを心掛けています。
今回はたまたまお話しくださったことが糸口で、介護保険の住宅改修のお手伝いに発展したケースでした。
なにげない会話から、このように諦めていたことが実現するきっかけになったのは本当に良かったと思います。
ご家族のみんなが使いやすく、困りごとも不安もなく、安心して便利に生活していただければと思います。
出来なかったこと、諦めていたことが、もしかすると今回のようにお手伝い出来れば、わたしたちも嬉しいです。
今回は、便器セット一式の取り替えと、内装工事をしました。
壁や天井クロスや床のCFシートの柄もすべて新しくなるので、サンプルもいろいろ取り寄せて色合いを決めていただきました。
たくさんある見本の中から選んでいただくのは大変でしたが、とても喜んでいただけたようです。
今回は手すり取付けが含まれたので、介護認定を受けられていたご主人の為に、介護保険の住宅改修制度を利用しました。
※介護保険の住宅改修 申請も弊社で行っています